◆1シリーズのグレードと価格
◆1.5L 3気筒ターボ×7DCT・118i (334万円)・118i Play (375万円)
・118i M Sport (413万円)最高出力140PS/4600~6500rpm、最大トルク220Nm/1480~4200rpmと、1.5Lではかなり立派なエンジンスペック。
トルクバンドが1480~4200とかなり広いのが特徴ですね。
◆2L 4気筒ターボ×8速スポーツAT・M135i xDrive(630万円)←今回の試乗車最高出力306PS/5000~6250rpm、最大トルク450Nm/1750~4500rpmのエンジンに四駆を組み合わせています。
それにしても最大トルクが450Nmとか化け物レベル!!
NAエンジンだと4.5L相当の最大トルクがこのコンパクトな1シリーズで味わえちゃうだなんて。
今のところは4種類のグレードのみ。
先代にあったディーゼルエンジンもいずれは入ってくると思います。
M135i xDriveとライバルであるAMG A35 4MATICの価格差はたったの2万円(笑)
面白いくらいに張り合ってるから余計にM135iのことが気になってしまうッス。
◆意外と大人しいのね

車のエンジンをかける前からM135iはテンションを上げてくれるんです。
それは鮮やかなミサノ・ブルーのボディカラーでもなく、Mのロゴが入ったブレーキキャリパーでもなく、
M135i専用のアルカンターラ仕立てのMスポーツシート。(11万円のオプション)
アルカンターラの部分をずっと触っていたいので、それ用でこのシート欲しいですって言いたいけど
アホだと思われるのでやめときます。

滑り止めにもなってくれるアルカンターラ。
ドラポジをセットすれば準備完了!
センターコンソールにあるボタンを押してエンジンを掛けると、
Mの名前はどこへ行ったの?というくらい静かなエンジン音にびっくり。
Z4 M40iと同じ
「Mパフォーマンスモデル」なのでZ4のような音を期待していたのですが、まるで人見知りのようにM135iは初めて運転する私に勇ましいエンジン音を聞かせてはくれませんでした。
まあ私も人見知りだから気持ちはよーーく分かる(?)
心の中ではテンション高めに接してるつもりなんだけど、それが声と表情に上手く出せないんス。

ショールームを出て信号が連続する区間をまったり走ります。
相変わらず静かなエンジン音。
場所が場所だから仕方ないけど、その分目立ってくるのは
ロードノイズ。先代の1シリーズはこんなに音聞こえなかったはずなのに。
感覚的にはAクラスと同じくらいかな?
一般道であれば煩いと言うほどではないけど、高速を走ると
ロードノイズが楽しいドライブの邪魔をしてくることになってしまいそう。
◆けど、アクセルを強く踏み込むと別世界

交通量の少ない大通り(田舎もんからするとお台場はどこも大通りだけど)に出たら、M135iの人見知りはいつの間にか直ってました。
周りに車がいないことを確認してスピードを落としてから、いざアクセルを強く踏み込んでみると、まるで
地鳴りのような音を立ててこの
小さな“M”はあっという間に慌てて減速しなければいけない速度に到達していました。
あまりに一瞬の出来事だったので、私も隣にいた大学生のスタッフも思わず
「すげえ」と言いながら笑ってました。
笑っちゃうのも無理はない。
車重1,580kgに対して
450Nmもの大トルクを1750rpm~4500rpmの広い範囲で味わえちゃいますし、
アイシンAW製の8速ATはどんなシーンでもウルトラスムーズな変速なのでどんどんアクセルを踏ませようとしてくるんです。
ちなみにAMG A35 4MATICのエンジンスペックは、
最高出力306PS/5800rpmと
最大トルク400Nm/3000-4000rpmで、最高出力はまさかの全く同じ数値だけど、発生回転数がM135iは4600~6250rpmとA35に比べてちょっと高回転型。
そして最大トルクは50Nm上回っていて、発生回転数もこちらの方がワイド。
どちらも同じ4気筒2Lターボだけど、
ハイパフォーマンスモデルに乗る人はライバルより少しでもスペックが上回ってると嬉しいもんですよね。
そしてこの車はxDriveと呼ばれる
四輪駆動。通常は100:0で状況に応じて50:50になるよくあるやーつで、アクセルを強く踏み込むような場面ではトルクステアなんてものは皆無なので、
安心して走りを楽しめるのも1シリーズがBMWの顧客層を広げていくために大事なこと。

M135i xDriveを運転していると
笑えるという世紀の大発見をしてしまったので、空いてる所を見つけてはアクセルを踏んでいましたが、そのうち気付いてしまったんです。
この車、スピーカーから擬似エンジン音出してる正直テンション下がりました(笑)
せっかくのハイチューンエンジンなのに、しかもBMWが擬似エンジン音だなんて時代の流れに適応するしかないのか、それとも自分の口から
「ンバァァァァ!!!!」と発声をしながら走るしか選択肢は無いのでしょうか。
◆ハンドリングと乗り心地は?

羽田空港第2ターミナルから第1ターミナルへと接続する道はハンドリングを試すのにうってつけの場所。
初めて運転する道路&田舎には無い片側3車線にビビりながらも、アクセルを抜いてステアリングを切っていきますが、ステアリングの切り始めからやはり
FFらしいフロントタイヤの重さは少なからず感じてしまいます。FRのBMWしか頭になかった私は戸惑いながらも、アクセルを踏み込んでその戸惑いを落ち着かせなきゃ。

確かにFRのBMWと比べると、まるでアスファルトではなく別の路面を走っているかのような、
“抵抗”が存在しない世界のハンドリング感は薄れてしまいます。
それはもう物理的に無理なことですし、この
xDriveのトルク配分を0:100で固定する以外にあのハンドリングを味わう方法は見当たらないでしょう。
けど、感覚的には他のFF車よりもM135iのハンドリングはFRに近い味付けでしたし、xDriveのおかげでリアの接地感たっぷりの
安心したコーナリングが楽しめました。
そして乗り心地。
湾岸エリアの一般道は大型トラックも多く、アスファルトは所々うねりや轍が悪さを仕掛けることでお馴染みの道路。
ですが、M135i xDriveはそんな道を
舗装したてのアスファルトに変えてくれる乗り心地がありました。
この車にはM135i専用のオプションである、
デビューパッケージ(11万円)が付いていて、その中にアダプティブダンパーがあります。
最近のスポーツモデルは乗り心地が良くて当たり前。
「しなやか」な動きをするサスペンション云々というのを見たり聞いたりする人も多いでしょう。
だけどアダプティブダンパーを搭載したM135iは、しなやかも4文字では片付けられない乗り心地で、上級モデルと同じステアリングホイールやメーターを眺めていると、
今自分は5シリーズに乗ってるのかと錯覚してしまうほど。

そんな快適すぎて思わず
Mのバッジが付いていることを忘れてしまうM135i。
この日案内してくれたスタッフは20歳くらいの大学生。
元々車には興味がなかったけど、友達にこのバイトを誘われてから車に興味が出てきたらしく、沢山車の話で盛り上がってたら1時間の試乗もあっという間に終了です。
ありがとうございました!

◆まとめ!
はい!ということでM135i xDriveのドライビング編でした。
コンパクトで使い勝手の良い5ドアに煩すぎないエンジン音と排気音、そして走る道を新しく舗装してしまうほど快適な乗り心地。
Mパフォーマンスモデルが追求する
「日常使いができる“M”」の中でも実用性はこの車が1番優れている気がします。
ステアリングは320dのMスポーツよりも軽いですし(笑)

けど、
Mのエンブレムを輝かせるにはまだまだ刺激が足りない気もします。
ハンドリングは想像以上に気持ち良かったのでターンパイクで1時間くらい走っていられそう(笑)
けどスピーカーから流れる擬似エンジン音は聞きたくないので、もっとでっかい声出して良いんだぜエンジンよ!!
M135i xDriveはかなりマイルドだったので、もっとエンジン音がやかましくてもっとスポーティな乗り心地の
M1 xDriveが出るのを期待しちゃってもいいってことですかねBMWさん??
今日も最後までご覧頂きありがとうございました!
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次回は明後日の20時公開ですので良かったらまた見てください!!
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