◆V60のグレードと価格ガソリンエンジン・T5 Momentum(5,140,000円)
・T5 Inscription(6,140,000円)
↑私の愛車
プラグインハイブリッド・T6 Twin Engine AWD Momentum(6,740,000円)
・T6 Twin Engine AWD Inscription(7,790,000円)
・T8 Twin Engine AWD Inscription(8,490,000円)

こうして見ると、PHEVのラインアップが充実していることに驚き。
ボルボは
2019年以降に発売するすべてのモデルにまMHV、PHEVまたはEVを導入するという宣言を、2017年にどこよりも先に発表しました。
欧州ではディーゼルのラインアップもありますが、日本では電動化戦略を積極的に進めるべく、PHEVをメインに売りたいみたい。
◆ワインディングの走り

混雑している街中じゃアクセルは数%しか踏めたもんじゃないので、T5エンジンのポテンシャルはなかなか発揮できません。
いざワインディングに入って思い切りアクセルを踏み込むと、
「グァァァン!!!!」と街中では静かだったエンジンが別の顔を見せて加速していく様に驚きが止まりません。
速さとか関係なさそうな四角いワゴンなのに、シートが背中を押し付けられる加速を味わえちゃうのは爽快過ぎますし、絶叫マシンが苦手な私はそこそこ怖い加速ッス。

エンジン音もどこか独特な印象で、角の取れた音の粒があまり機械感を感じさせず、メルセデスともBMWとも違う全く新しい音になんて表現したらいいのかすごく難しい(笑)
「シューン」や「プシュ!!」といったターボらしい音がちゃんと聞こえてくるのも、V60をスポーティと謳うひとつの要因なのかも。
ベタ踏みすると若干のトルクステアが起こるくらいにこのエンジンは速いですし、ディーゼルが無いことに不満を感じてても
ハイパワーのガソリンエンジンならではの加速を味わっちゃうとこれがいいや!ってなってしまう単細胞です。

V60のセリングポイントのひとつに
スポーティなハンドリングがあるんです。
ただスポーティと言っても様々な解釈の仕方があり、ハイスピードで目を尖らせてコーナーを攻めるといったガチな走りをしてもV60のスポーティさは味わうことができません。
V60のハンドリングが気持ち良いのは
時速50~60kmくらいの
あんまきつくないコーナー。アクセルを抜いてステアリングを切り始めると、FFなのにフロントの邪魔者を感じさせず、まるでFRのように軽やかにコーナーを駆け抜けて行くんです。
街中ではなんだか人工的に感じていたパワステの制御も、ワインディングへ入った途端に活き活きとし、生まれ変わったV60のハンドリングは
紛れもなくスポーティ。車重は1700kgとDセグにしてはかなりのヘビー級なV60ですが、中速コーナーではまるで
V40を操っているかのようなそんな感覚すら味わえますし、ディーゼルエンジンだとこの気持ち良さを味わうことができないと思うと、余計にガソリンのみで良かったなと思えてきます。
さすがにFFなのでコーナーの出口で押し出される感覚というのはありませんが、修正舵の要らない一連の動作がスムーズに行えるハンドリングは、
運転の苦手な人や初心者にだっておすすめできますよね。
・ワインディングの乗り心地

V60のタイヤサイズはInscriptionで
235/45R18。
乗り心地空荷の状態で道が少し荒れてると、ちょっとリアに落ち着きがなくてバタバタしてしまう印象があり、この辺はドイツ車の方が落ち着きはあるのかな。
225/50R17のスタッドレスを履いていてもそれは同じ印象だったので、
電子制御ダンパー付きの235/40R19のタイヤを履いたV60だとまた印象は違ってくるのかもしれません。
路面のきれいな所では、このエステートの端正なデザインに相応しい超フラットライドで、リニアモーターカーのように数ミリ浮いているのかと思うほど
滑らかな乗り心地にうっとり。

センスの良いリビングルームにいるかのようなインテリア空間と相まって、harman/kardonかB&Wどっちでもいいけど(笑)ハイエンドオーディオでお気に入りの音楽を流しながら、路面の良い郊外路を時速60kmくらいで流していると
「V60買って良かったァ~~~」ってまじで思えます。
そしてシートマッサージをオンにしてればもう優勝しちゃう。
・アレが無ェ!!

スポーティなハンドリングを謳うV60ですが、アレが無いんスよね。
コーナー手前でブレーキを踏みつつアレをシバこうとすると、
無い!!!
パドルシフトが無ェ!!!まじか。
スポーティなハンドリングを謳ってるのにパドルシフトが無いんか。
R-Designにはあるそうですが、日本にはMomentumとInscriptionしか入ってきていないのでどうしようもできません。
要らない人は要らないかもしれませんが、個人的にはパドルシフトのあるメルセデスに慣れてしまったので、未だにコーナー手前ではステアリングの裏を弾いてしまうことがあります。
まあパドルシフトが無くてもシフトレバー使えば良いじゃんって話ですが、

上に押すとシフトアップ、下に引くとシフトダウンになっているんです。
多くのメーカーでもこのタイプですが、Gの動きと連動していないから
感覚に合わなくてすごく使い辛いんですよね。
BMWやマツダ、フィアットなどは上に押すとシフトダウン、下に引くとシフトアップでGの動きに合ってるので違和感無く使えますが、ボルボのこのタイプはシフトアップしたかったのに間違えて1速に落としちゃったりと、本当に使い辛いのでやっぱりパドルシフトはあって欲しかったです。
◆高速道路編

ワインディングでも感動したT5エンジンのパワーと気持ちよさ。
高速道路ではそのポテンシャルをもっと発揮できるので、合流車線から右足がそわそわしちゃう。
そしていざ合流!
背中がシートに押し付けられる加速であっという間にモザイクをかけなければいけないスピードに達してしまいます。
ボルボ自慢のT5エンジンは
最高出力254PS/5500rpm、最大トルク350Nm/1500~4800rpmと、そこらのスポーツカーをもカモれるほどの強心臓。

実際に中央道下り線恵那山トンネル手前のキツめの上り勾配でも、右足裏に少しずつ力を込めてやればV60は静粛さを保ったままどんどん加速していきますし、力を込めてアクセルペダルを踏んでやればガソリンエンジンらしい伸びやかな加速にうっとり。
このT5エンジンはスムーズに6000回転まで回ってくれるので、そんな回さんでも十分すぎるパワーは得られるけど、横置き4気筒を思わせない気持ち良さについついエンジンを回しちゃうんです(笑)
コンフォートモードでも十分速いので、ダイナミックモードは正直いらんくらい。
そんな驚きの加速を見せてくれるV60ですが、巡航中はボルボらしい品に溢れた快適さを提供してくれるんです。
エンジン回転数は時速80kmで7速1700回転くらい、時速100kmで8速1600~1700回転くらいだったかな?元々静かなエンジンではありますが、アイシンAWの8速ATと相まって巡航中はエンジンの存在感を忘れてしまうほど。

更にロードノイズも風切り音まで本当に静か!
四角いボディは空力的にどうなんスカねって感じですが、頭の良い人たちがなんやかんや頑張ってすごいことをしてくれたんでしょうね。
そんな高速域でも静かなV60だから、標準装備またはオプション設定の
ハイエンドオーディオを心の底から楽しめる環境が整っているんです。
お気に入りの音楽をボリュームを上げて流せば
自分だけの特別なライブハウス。
街中じゃ恥ずかしいけど車の中なら少しくらい踊ってたって変な目で見られないから良いよね。
乗り心地は時速90km前後であれば持ち前のフラットライドな乗り心地ですこぶる快適ですが、時速100km以上になると少し落ち着きを失ってしまいます。
さすがにそれ以上のスピードだとドイツ車には敵いませんが、やはりボルボは高速もゆったり流す
落ち着いたクルージングがよく似合う車なんだなと。
いくらスポーティを謳おうが、ボルボはボルボなんですね。
・Pilot Assistの出来はどう?

ボルボといえば
安全。欧州車の中でも早い段階から運転支援システムを充実させ、ボルボ車全てに先進安全装備を標準化しているほど、「安全」の2文字は切っても切り離せない存在。
その安全装備たちの中でも高速道路ではACCと車線中央を維持するステアリングアシストが大活躍しますよね。

ACCの追従については加速はグイッと一気にするタイプですが、減速はスムーズですし滑らかな8速ATとも相まって
すごく快適なクルージングが出来ます。
車間距離の調整もメルセデスでは4段階だったのに対し、こちらは5段階からと1つの差ではあるけど細かく調整できるのは明確なメリットですよね。
そして個人的に良いなと思ったのは、設定速度以下で走っているときにウインカーを出して追い越しする場合、
ウインカーを出したタイミングで加速をしてくれるのでスムーズな追い越しが出来るんです!
メルセデスは車線変更を終えて、レーダーが前走車がいない事を確認してからじゃないと加速をしてくれなくて、そこのスムーズさは正直ありませんでしたが、ボルボの場合はウインカーを出してちょっとステアリングを動かせば加速を始めてくれるので本当にスムーズですし、地味かもしれないけど物凄くありがたい機能なんですよね。

そんなとっても使いやすいボルボのACCですが、車線中央を維持するステアリングアシストはちょっと癖があります。
メルセデスはきちんと車線中央を維持してくれてたのに対し、ボルボは左右どっちかに寄ってることが多く正直不安。
アシストしてくれてても
そっちに切ると車線踏んじゃうよって感じだったり、夜は車線を見失いがちなので
あまり使い勝手は良くないです。それに機械が介入してる感もメルセデスよりあるので、この辺に関してはもうちょっと洗練されてほしいですね。
やっぱりボルボ=安全というイメージから期待度は高くなってしまうので。
・高速の燃費がすげえんじゃ

コースティング機能の付いてるエコモードを使い、中央道を130kmほど流れに乗って走った結果、なんと平均燃費が
18.1km/Lの
カタログ値への達成率140%とかいうプリウスもびっくりの数値を叩き出しました。
しかもこの直前まで18.6km/Lでしたからね(笑)
このときは下り坂が多かったのでこの数字が出たというのもありますが、このあと京都まで走っても17.8km/Lをマークしたので立派なお燃費。
254PSものハイパワーエンジンを積んでいるV60ですが、1500回転から350Nmもの最大トルクを発生させるため、高速域でもアクセル開度は浅いままで済むので結果こんな良い数値を出すことが出来るんです。

アップダウンの激しい長野県→山梨の区間、あまり燃費を意識せずに走ってもこの数値を出すことが出来るからDrive-Eエンジンのポテンシャルは相当なもの。
ちなみに郊外路でも流れが良ければ簡単に15km/Lは超えてきますし、C180クーペではなかなか超えることのできなかったカタログ値を簡単に出せてしまうV60のT5エンジン。
カタログ燃費って結局何なんだと思ってしまう優秀なエンジンのおかげで、ドライブが捗るから毎月のガソリン代が厳つくなってしまうパターン(笑)
◆まとめ!

はい!ということで、V60のワインディングと高速道路の走りについてお届けしました。
ざっくり言うと
T5エンジンは最高。ワインディングでも高速でも、その強心臓は弱音を一切吐くことなく、むしろもっと負荷をかけてもまだまだ走れるエンジンに乗るたび楽しませてもらってます。
日本でのV60は254PSのT5エンジンが一番低出力のパワートレーンとなっていますが、ライバルのドイツ車を引き離すといった意味でもT4エンジンを設定しなかったのはさすがです。
もしT4 Inscriptionがあったら価格的に私はそっちを買っていたと思いますが、T5の爽快極まりない加速を味わっちゃうと、純エンジン車はT5しかなくて良かったァ~!!と心の底から思えてきます。
売れ筋のSUVよりも低い1435mmの全高はハイパワーなT5エンジンとも相性が良く、
低い重心がもたらす安心感とコーナリングの気持ち良さはエステートならではのもの。
人気がないジャンルではあるけれど、欧州車らしい走りを楽しむなら断然ワゴンの方が良いですね。

そんなV60の走りについて数少ない不満はステアリングアシストの洗練不足とパドルシフトですかね。
手放し運転機能は無いけれど、ボルボの先進安全装備はメルセデスと並んで世界最高峰だと思ってるので、ステアリングアシストがもっと洗練されればV60の魅力はもっと上がるのかな。
結局今は自分でアクセル踏んでステアリング動かしちゃってるので。

ぴゃ~~~
記事書いてたらV60でドライブしたくなってきたァ~~!!
ちなみにこの記事を書いているのは日曜の夜。
布団入るしか選択肢は無ェのまじで辛い~~!!!!
今日も最後までご覧頂きありがとうございました!
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次回は明後日の20時公開ですので良かったらまた見てください!!
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