◆XC90のグレードと価格
ガソリンエンジン・T5 AWD Momentum (8,137,963円)
・T6 AWD Inscription (9,818,519円)
ディーゼルエンジン・D5 AWD Momentum (8,850,926円)
・D5 AWD Inscription (9,716,666円)
↑今回の試乗車ガソリンエンジン+プラグインハイブリッド・T8 Twin Engine AWD Inscription (11,244,444円)
・T8 Twin Engine AWD Excellence (13,536,112円)
エンジンは全て4気筒の2L
数字が大きくなるほど出力が大きくなっていく法則です。
トランスミッションは全グレードで
アイシンAW製の8速トルコンATを搭載しています。
ボルボのディーゼルエンジンは、デンソーと共同開発してるんですって。
ボルボは輸入車の中でも日本企業が多く携わってるので、自分の会社がボルボ車の部品を作ってるという人も多いんじゃないかな。
◆ステアリングとデジタルメーター

XC90のステアリングホイールはスポーティーすぎず、地味でもなく個人的にはすごく好きなステアリングホイール。
両サイドにあるステアリングスイッチは、
右側がオーディオ関連や音声認識、
左側はレーダークルコンなどの運転支援システムとメルセデス同様に、役割が左右ではっきりと分かれているのでとても使いやすい!!
レーダークルコンの作動はどのスイッチを押すかは忘れましたごめんなさい。
けど、
どこかのスイッチを一回押すだけでレーダークルコンとステアリングアシスト作動するため、煩雑な操作が一回で済むのは安全運転の面でも明確なメリットになります。
いちいちメルセデスと比べて申し訳ないですが、メルセデスもボルボ同様にスイッチを一回押すだけでレーダークルコン&ステアリングアシストが作動するので、安全を第一に考えるメーカーは先進装備の完成度だけでなく、こういったところの使い勝手もしっかり考えられているんだなと、メルセデス乗りとして少し誇らしげに思えました。
そしてXC90のInscriptionには、
ステアリングヒーターが標準装備!(Momentumにはオプション設定)
いいな~ステアリングヒーターいいなァ~!!
メルセデスにはSクラスを除き、ステアリングヒーターなんてものはございません。
冷え性の私は車に乗り込むときは高確率で指先まで血液が届いていないので、ステアリングホイールをXC90のものに替えたいなと思っています。
メーターは12.3インチの液晶ディスプレイが全グレードで標準装備。デザインを4パターンから変更できるみたいですが、メルセデスのような感じではなく、うっすらと色が変わる程度だったと思います。
うっすらとでも気分や好みに応じてデザインが変えれるのは嬉しいポイントですよね、私みたいな飽き性の人にはデジタルメーターはもってこいです。
そして、真ん中の部分は地図を表示させることも可能で、Audiのバーチャルコックピットのように画面いっぱいの地図表示はできませんが、
メルセデスのよりは確実に地図が見やすかったです(笑)
減速して停止すると、地図の縮尺が勝手に小さくなるのが最初は意味不明でしたがすぐ慣れました。
情報量は多くもなく少なくもなくといった感じ。
右下に平均燃費と航続可能距離が常時でるようになっているので、それさえ表示されてれば私は十分ですけどね。

XC90は高級車らしくオルガン式のアクセルペダル。
スポーティーなグレードではないので、ステンレス製ではありませんが、左側には立派なフットレストも用意されているので、左足が寂しい思いをすることは無いと思います。
何を隠そう私は
オルガン式アクセルペダル教の熱心な信者なので、ボルボやマツダなどオルガン式を採用するメーカーが増えてきたのはとても嬉しいですし、自然な運転ができるようになるためにも、そういったところにコストをかけてくれるメーカーを応援したくなりますね。
◆9インチセンターディスプレイ

視線を左にずらすと、新世代ボルボの特徴でもある
9インチのセンターディスプレイが鎮座しています。
日本車も欧州車も横長ディスプレイが多い中、他にテスラ車やプリウスPHVくらいしか見かけない縦長ディスプレイは見た目のインパクトも絶大ですよね。
もちろんタッチパネルなのですが、静電式ではなく赤外線を使って指の動きを感知するディスプレイが採用されています。
静電式に比べてコストはかかるのですが、タッチミスが少ないのと
手袋をしたままでも反応するとのこと。
手袋をしたままでも使えるようにという理由は北欧スウェーデンのブランドらしくて素敵な話に思えますし、日本でも北海道や日本海側、そして信州の人たちにとってもボルボの車は嬉しい装備が溢れてますね。

ディスプレイの下にはホームボタンもあるので、初めての人でもスマホライクにある程度は使えちゃうのが良いところ。
Apple CarPlayやAndroid Autoにももちろん対応しています。
車両の設定や運転支援システムの設定もこのディスプレイで行うので、スイッチ類も減って質感的にもメリットですが、指紋が付きやすそうだか定期的なお手入れは必須ですね。
Cクラスのセンターディスプレイはタッチパネルではなく、コマンドコントローラーとステアリングのタッチコントローラーで操作をしていますが、
タッチパネルの良さはやはり直感的に操作ができること。逆にタッチパネルだと運転中の操作が安全にできないことがデメリットかなと個人的に思います。

温度調整は23℃と表示があるところをタッチすれば上のような画面が出てきて、その隣にあるシートのグラフィックをタッチすればシートヒーターとシートベンチレーターの調整ができます。
………シートベンチレーターがある!!!そうなんです、XC90はありがたいことにシートベンチレーターが標準装備。というかXC60でもV60でも標準装備なのでボルボは神様ですか。
Dセグでシートベンチレーターが付いてる車って他にMAZDA6とかXEくらいしか知らないのでCクラスにもない装備があるのは軽く嫉妬してしまうレベル。
長野県は涼しいって言われてるけど、生まれも育ちも長野県の私からするとまじで暑いしムシムシするし、真夏は運転したくないレベルなので、シートベンチレーターは義務化してほしいくらいです。

ナビ画面にするとこんな感じ。
シートのグラフィックのところにファンの表示がありますが、これはベンチレーターがONになっている表示です。
私の今までの愛車は全て横長のディスプレイだったので、XC90のナビ画面に最初は違和感だらけでした。
けどよくよく考えてみると、毎日使ってる
スマホは縦長ですし、よくグーグルマップを使うので縦長の地図には見慣れてるんですよね。
タッチパネルなのでスマホ同様に、ピンチインやピンチアウトができる操作性はストレスフリーで使いやすい!
特にナビ画面は直感的に操作できないとイライラしやすいですからね。
もうひとつ縦長ディスプレイのメリットとして、
進行方向の先が見えるので分かりやすいということ。
多くの人はナビを画面をヘディングアップにしていると思います。
横長だと進行方向の先が見えづらくてスクロールする回数も増えたりすると思いますが、XC90の縦長ディスプレイではそんなストレスともおさらば。逆にノースアップにしてる人はありがたみは半分しか感じられませんね。

センターディスプレイから目線を下げると、数少ないスイッチ達が並んでいます。
それにしても質感高すぎねぇか……ハザードはCクラス同様にブラインドタッチがしづらそうな場所にあるのが気になりますね。
再生&一時停止のボタンはボリュームのツマミにもなっていて、あとはデフロスターなどとっさの操作必要になる物はディスプレイ内ではなく物理スイッチが用意されています。
けど欲を言うと内気循環のスイッチもあるとありがたいです。
私の住んでるとこは田舎で未だに黒煙を吐き散らかすトラックが多くトップオブ不快なので、それらのトラックとすれ違うときは必ず内気循環にしている為、XC90もそこは物理スイッチを用意して欲しかったな。
長野県は空気が綺麗!ってよく言われるけど、交通量の多い地域はまじで東京より空気は汚いし、日本アルプスの山頂くらいじゃないと本当にきれいな空気って味わえないんだろうな。
スウェーデンは空気がすごく綺麗なイメージ。

シフトレバー奥のリニアウォールナットウッドのシャッターを押すとちょっとした収納が現れます。
本当にちょっとした収納なのでフリスクが1ケース入るくらいか、運転中ふと食べたくなることでお馴染みの、羊羹1切れが入るスペースしかありませんね。
◆後席は人権の塊

リアシートは3人掛けですが、それぞれ1席ずつ分割可倒できるのは実用性もかなり高いです。
2列目の真ん中って、一応座れるけど実際は座れるもんじゃないというのが当たり前ですが、XC90の倒れてる真ん中のシートを見てみると、幅がやけに広いと思いませんか?
さすがは全幅1960mmの大型SUV、大人数の乗車でも「ただ乗れる」だけでなく
「快適に」大人数乗れるというところが大きな魅力のひとつですね。

2列目はもちろん広く、足元も頭上も身長168cmの私は余裕たっぷり。
この車は焦げ茶色のウッドパネルを使っていることもあり、GLEよりもリビング感がありましたね。

XC90の特徴的な装備のひとつとして、
Bピラーにもエアコンの吹き出し口があるんです!
すげえ!ボルボ優しい!!
次の写真でも紹介しますが、センターコンソール後端にもエアコン吹き出し口があるのに、Bピラーにもあるなんてさすがとしか言いようがありません。
おかげで車内も常に快適な温度で保てそうですし、冬はサンルーフのシェードを開ければ、ぽかぽかの日差しと温かい車内で昼寝したらもうこれ以上の幸せは無いッスね。
ちなみに有休を取ってやれば土日の5倍以上幸せを感じることができます。
後席のエアコンはなんと左右独立の温度調整機構!同じ1000万円クラスのGLEはそもそも後席の温度調整すらできなかったのに……
そんでもってInscriptionにはリアシートのシートヒーターも標準装備!(Momentumはオプション)
いやもう至れり尽くせりすぎやしませんかね。
ボルボは元々好きなブランドのひとつで、XC90以降の新世代デザインでさらに好きになりましたが、今ブログを書いている中で装備の充実っぷりに感動してもっとボルボが好きになりました。
メルセデスもうかうかしてる場合じゃないですねほんと。

そんでもって気になる3列目。
リアシート下にあるレバーを引いてシートを前に倒して3列目にアクセスするようになっています。
リアシート左右独立でスライドできるとのことですが、やり方が分からなかったのでごめんなさい。
写真を見返しても、リアシートをスライドさせないと3列目は入りづらそう(笑)

そして3列目の広さですが、この日は取材&数年後の愛車選びとしてXC90を見に来たのですが、なぜかXC60のガチ商談をすることになってしまい、冷静さを失っていたので3列目の広さを調べ忘れてしまいました。まじでごめんなさい。
そしてXC60は買っていません。
前期型ですが、ワンダー速報さんの記事で3列目の実用性についても書いてあるのでこちらの記事もどうぞ。
ボルボ新型XC90試乗しました!2列目3列目ラゲッジの実用性は?奥の方にドリンクホルダーが見えますが、XC90の3列目はそれに加えてエアコン吹き出し口やちょっとした収納もあります。
ほんとただ座れるだけじゃなく、快適に全員が座れるような造りになっているのがボルボっぽい優しさで良いですね。

ラゲッジスペースはこんな感じで、
3列目格納時で692L、
3列目使用時でも314Lの容量があります。
3列目を倒した状態はもちろん広いんですけど、3列目使用時でも314LとBセグ~Cセグコンパクトカーと同じ荷室容量があるのはすごいですね。
ミニバンをはじめ多くの3列シート車って、3列目を使うと荷室はあってないようなもんレベルの車が多い中でXC90は3列目を使っても荷物がちゃんと載るのは素晴らしいと思います。もちろん大人7人分の荷物は無理ですけど。
左右それぞれにレバーがあるので、それを引くと3列目が倒れるようになってるのかな。
もしかしたら2列目もそのレバーで倒れるのかもしれません。
◆まとめ!

はい!ということでXC90の装備と機能について見てきました。
正直装備に関しては同じ価格のメルセデスGLEよりも良いところがたくさんありましたね。ベンチレーターはGLEにもありますが、4ゾーンのエアコンやステアリングヒーター、Bピラーのエアコン吹き出し口なんかもそう。
この車を見てきて分かったのは、
とにかく優しい。よく他メディアの試乗レポートなどでは「北欧の温もり」とか表現されているのと同じです。
北欧に行ったことないからイメージでしか分からないけど、この車に触れていくたびにひとつひとつがスウェーデンの優しさに包まれている感じがして、
普段のドイツ車とはまた違う豊かな気持ちにさせてくれましたね。
ボルボ車に乗ってサンルーフ越しにオーロラ眺めてみたい。
外は寒そうだから車内で見たい(意気地なし)
今日も最後までご覧頂きありがとうございました!
このブログが誰かの車を購入するきっかけになれば嬉しいです!そして、SNSでシェアして頂けるともっと嬉しいです。
次回は明後日の20時公開ですので良かったらまた見てください!!
- 関連記事
-
コメント