XC90試乗レポート第4弾!
ゆとりがあるって素晴らしい
2019年8月にボルボのフラッグシップSUV、XC90がマイナーチェンジしました!
ドイツ車と似ているようで似ていない、ボルボにしかない魅力って何だ!!
今回はドライビング編です。
ボルボのフラッグシップの走りはドイツ車とどう違うのか。
前回までのエクステリア、インテリア質感編、インテリア装・機能編はこちら
XC90記事一覧
◆XC90のグレードと価格
ガソリンエンジン・T5 AWD Momentum (8,137,963円)
・T6 AWD Inscription (9,818,519円)
ディーゼルエンジン・D5 AWD Momentum (8,850,926円)
・D5 AWD Inscription (9,716,666円)
↑今回の試乗車ガソリンエンジン+プラグインハイブリッド・T8 Twin Engine AWD Inscription (11,244,444円)
・T8 Twin Engine AWD Excellence (13,536,112円)
エンジンは全て4気筒の2L
数字が大きくなるほど出力が大きくなっていく法則です。
トランスミッションは全グレードで
アイシンAW製の8速トルコンATを搭載しています。
ボルボのディーゼルエンジンは、デンソーと共同開発してるんですって。
ボルボは輸入車の中でも日本企業が多く携わってるので、自分の会社がボルボ車の部品を作ってるという人も多いんじゃないかな。
◆慣れない作法に

見慣れたプッシュスタートスイッチを押すのではなく、
装飾品のように綺麗なスイッチを時計回りに捻ってエンジンをスタートさせます。
味気ないプッシュスタートよりも、これから運転するんだという実感がひしひしと伝わってくるボルボのこのスイッチは個人的にすごく好きです。

メルセデスのステアリングコラムにあるシフトレバーに慣れてしまった私的にはすごく新鮮な、機械式のシフトレバーをDレンジに入れていざ出発!
「コココココッ」と機械が噛み合うような音を立てるのも、今となってはとても新鮮で心地良い音に感じます。

全長4950mm、全幅約1960mmのサイズに最初はビビっていましたが、XC90にはちゃんと360°カメラが標準装備となっていて、上から見下ろす合成のやつ(名前知らない)が使えるので、でかい車の運転経験が浅い人でも安心して運転できるのが良いですね。

ディーラーの敷地から運転を始めて最初に思ったのは、
とにかく軽い!ステアリングも大型SUVとは思えないほどパワステが効いていて、アクセルも踏み始めから軽々と動き始めるので、
2,130kgもの車重を感じさせないほど軽やかな出だしにびっくり。
アクセルレスポンスに関しては、メルセデスが「よっこいしょっっ」といった感じのフィーリングなので、メルセデス以外の車を運転するといつも出だしにびっくりしてるんですけどね(笑)
◆これ、ガソリンエンジン??

今回試乗させて頂いたグレードは、
D5 AWD Inscriptionというグレードで2L4気筒のディーゼルターボに8速ATを組み合わせています。
ボルボはすべて4気筒、2L以下のエンジンしか造らないと決めていて、XC90でももちろん4気筒の2Lエンジンしかありません。GLEは6気筒がメインなのにボルボの攻め方は特徴的ですね。
そしてエンジンスペックは、
最高出力235ps/4000rpm、最大トルク48.9kgm/2200~5400rpmとなっていて、冒頭でも書いた通り
デンソーと共同開発したエンジン!個人的にボルボは故障のイメージがありませんが、心臓部が日本企業との共同開発と聞くと安心感がすごくありますし、8ATはアイシンAW製なので、
ボルボ車がいっぱい売れれば日本も儲かるってこと。(プジョーシトロエングループの車もアイシンAWのATを使ってます)
それにしてもこのディーゼルエンジン、
ガソリンエンジンよりも静かで振動が少ない!エンジンかかった状態で案内してもらったのですが、聞こえるはずのカラカラ音が聞こえず、なんなら私のCクーペのガソリンエンジンの方が音でかいんじゃないかってくらいに静かでした。
最近のディーゼルエンジンは、車内にいると音は気にならない車が多いですよね、けど
XC90のディーゼルは外からでもガソリン並かそれより静かだから感動しちゃうかもしれません。
ちなみにその後試乗させて頂いた、同じエンジンのXC60 D4はもう少し音がしたので、やはりフラッグシップらしく遮音材も贅沢に使っているんでしょう。

国道へ出てアクセルを踏んでみると、2トンオーバーの車がいとも簡単に加速していくので、本当に4気筒の2Lなのか疑いたくなるほど。
2000回転付近でディーゼルらしい音質を少し感じますが、音量自体は相変わらずの静けさで、ロードノイズももちろん静か。
エンジンの回転が高まっていっても振動はもちろん感じられませんし、横置きのディーゼルでここまで振動や遮音性に優れているのもボルボくらいだと思います。
アイシンAW製の8速ATは存在を忘れるほどスムーズ。
それにエンジン音がすごく静かなので、
いつ変速したか分からないしCVTのような継ぎ目のないスムーズさがあって、ここまで来るとその先はどうなってしまうんだろうと技術のことはさっぱり分からないのに勝手な心配をしちゃいました。
1000万超えの車だから当たり前かもしれないけど、紛れもなく良い車に乗っている感がひしひしと伝わってきます。
◆フラッグシップの乗り心地
途中路面の悪い道がありました。
この車はエアサスがオプションで付いているのですが、さすがに路面の悪いところだと少しばかり揺すられる感じはありました。
GLEよりも少し揺れはあるというか、GLEが一般道でもフラットライド過ぎて訳分かんないレベルだったので、むしろGLEが出来過ぎてるといった感じかな。
揺すられると言っても全然不快な揺れではなく、心地のいい感じで助手席や後席に座ってたら、気持ちの良い眠りを誘ってくるあの感じです。
私は夜に助手席座るとすぐ寝ちゃうマンなので、XC90の助手席や後席に乗ったら3分で寝るでしょう。

ダイヤモンドカット加工がされた、飾り用で1つ部屋に置いておきたいほど美しいドライブモードセレクター。
XC90のドライブモードは
・Eco
・Comfort
・Off Road
・Dynamic
・Individual以上の5パターン。
この日は下道の試乗だったのでドライブモードはコンフォート固定でしたが、これだけ軽々と加速をしていくならダイナミックモードの出番が危ぶまれるくらい、コンフォートモードでも十分な走りをしてくれました。
エアサスだからダイナミックにすると車高が下がるようになっているので、高速を走るときはダイナミックモードの出番かも。

そして途中、時速40km制限の狭い道に案内されました。
いや、待ってこの車車線はみ出ちゃうでしょwwwってほどに狭い道。
恐る恐る運転していましたが、ボディが四角いから感覚が掴みやすいのと、SUVということでシートも自然と高めに設定していたため、前方も見やすく
とにかく運転がしやすかったです!!個人的には丸い車の方が好きなのですが、先進安全装備には敵わなくても四角いボディそのものも安全装備のひとつなんだなと思えてきました。
ひと世代前のボルボは全体的に丸みを帯びたスポーティーな車でしたが、このXC90以降は四角いボルボが戻ってきたこと、やっぱり安全を何よりも重視するボルボらしいなと、この試乗で改めて気付かされましたね。
◆まとめ!

はい!ということで、XC90のドライビング編について書いてきました。
最初はアクセルの踏み加減に慣れなくて扱いが難しかったのですが、すぐに慣れました。
そして、ボルボのゆったりとした優しい乗り味はどこかメルセデスと共通する部分もあり、スポーティーさは無いけれど、エクステリアのデザインや質の高いインテリアと見事にマッチした上品な走りでした。
正直スウェーデンらしい走りは気付けなかったけど、癒やしの時間を与えてくれるXC90、記憶に残るドライブやお出かけがたくさん出来るんだろうな。と思えるそんな素敵な車。
今日も最後までご覧頂きありがとうございました!
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次回は明後日の20時公開ですので良かったらまた見てください!!
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